漢方
急性疾患の風邪を始め、さまざまな慢性疾患にも漢方は対応できます。西洋医学ではどうしようもない症状が漢方でよくなることがしばしばあります。慢性疼痛、慢性疲労、耳鳴り、のぼせ、冷え症、アトピー、円形脱毛、更年期障害等々、数えだしたらきりがありません。当院の専門とする頭痛やめまいも漢方でかなりよくなります。
当院は「漢方専門医」のクリニックですが、漢方のみにこだわりません。漢方は西洋薬と組み合わせることにより、治療効果を高めることができます。同様に、ハーブやサプリなどとの組み合わせでさらに効果を高めることができます。
当院では、主に保険適応のエキス剤を使用しています。エキス剤は日本人の発明でその恩恵を我々は受けています。煎じる必要がなく、保存がきき、携帯に便利で、飲みやすく、多量に製造できるため安価に手に入ります。必要がある場合は煎じ薬を処方しますが、多くの場合はエキス剤でよくなります。
漢方専門医の多くは煎じ薬にこだわりますが、その必要は全くありません。的確な漢方方剤をえらべばエキス剤でも効きますし、さらに少量でも十分です。だからエキス剤の場合は一日2包処方が当院の標準量です。大抵の子供さんにも飲んでいただけます。中国医学のように多量の煎じ薬を飲む必要はまったくありません。
漢方の診断では望診、舌診、脈診、腹診などで「証」をとるのが標準とされています。しかし、最近は患者さんの気の流れを感知して見なくても症状がわかることが多いので、簡単な腹診と手首の「太淵」への接触鍼で診断をしています。それと、その後のフォトタッチメソッドで漢方を選んでいます。
鍼灸
当院では治療の一手段として鍼を行っています。鍼は様々な症状に顕著な効果があります。一般に知られている、肩こり、腰痛、膝痛などに限りません。脳外科領域では頭痛、耳鳴、めまい、顔面神経麻痺、などによく効きます。頭痛は鍼をやっている最中に痛みが取れることも多くあります。漢方に比べて即効性があるのがなんといっても鍼の魅力です。
鍼は院長自身が行います。以前は刺す鍼(毫鍼)を行っていましたが、最近は接触鍼をしています。接触鍼は刺さずに触るだけですので、痛みや感染の危険はありません。それでも「気」の流れが確保されれば、刺さない鍼でも十分な効果があります。ほぼ全員の患者さんに接触鍼を行っています。5分ほどの短時間ですので、鍼を受けたかどうか患者さんがわからないことがほとんどです。30分以上のしっかりした鍼治療を希望される方には知り合いの鍼灸師の先生を紹介しています。
気功など
当院の治療では「気」の流れを確保することを最優先しています。気が流れないと漢方にせよ、鍼灸にせよ効果がありません。西洋薬でさえ「気」の流れを良くするものでないと効かないと思っています。
漢方などの薬や、鍼などの道具を使わなくても、手の動きや意識だけでも患者さんの気の流れを変えることができます。それを、ここでは仮に「気功」といっています。怪しい気功師の指導を受けたことはありません。鍼や漢方を努力して勉強していくと、自然に気の感覚が養われて、気を操ることができるようになりました。
「気」を操作することができると、経絡の流れを意識で整えたり、気を上げたり下げたりすることができます。また邪気を払ったり、付いている悪いエネルギーを取ったりすることができます。いわゆる世間で言う「お祓い」や「神降ろし」などができるようになります。
「気」がわかるようになって一番のメリットは、別に述べる「フォトタッチメソッド:PTM」ができるようになったことです。この方法は、補完代替医療の中で最良の診断方法だと思っています。